WS2025
MIMOアンテナの基礎
IEEE AP-S Tokyo Chapterでは,電子情報通信学会アンテナ・伝播研究専門委員会と連携し,これまで「アンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップ」の協賛および再開催を主催して参りました.一方で,年1回程度,独自企画のTokyo Chapterワークショップも並行して開催しております.これは,アンテナ・伝搬関係の学生,研究者や技術者を対象に,設計・解析力の向上を図ることを目的とするもので,これまでにアンテナ・伝搬解析法,移動通信における多重波伝搬理論,アンテナ測定法, MIMO技術など,さまざまなテーマのワークショップを企画し好評を頂いております.
今回は,講師として本間尚樹先生(岩手大学)をお迎えし,アンテナの物理特性がMIMOチャネルの相関や容量に与える影響や,信頼性の高いMIMOアンテナ評価手法について講義いただきます.
概要
本講演は,MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)アンテナ技術の基礎的理解を目的としている.MIMO技術は,無線通信における伝送容量の向上を可能にする重要な手法であるが,アンテナ自体が持つどのような物理特性が,MIMOの伝送容量向上に影響するかは深く認知されていないようである.
本講演では,アンテナの物理特性である,複素指向性,インピーダンス特性,Sパラメータ,相互結合などの要素が,MIMOチャネルの相関や容量に与える影響について説明する.特に,シミュレーションおよび実験による評価手法について紹介し,信頼性の高いMIMOアンテナ評価手法について説明する.
講師
- 本間 尚樹(岩手大学)
講義内容
以下の内容に沿って講義を進める予定です.
1 はじめに
1.1 シャノン容量
1.2 MIMOの登場
2 MIMOの基礎
2.1 MIMO技術の概要
2.2 信号モデル
2.3 MIMOチャネル容量
2.4 信号の相関
2.5 チャネルモデル
3 アンテナ特性とMIMOの関係
3.1 MIMO アンテナとは
3.2 アンテナ特性がMIMO チャネルに与える影響
3.3 MIMOアンテナの指向性
3.4 SパラメータによるMIMOアンテナの理解
3.5 MIMOアンテナに関わる相関係数
3.6 MIMOアンテナ相関係数の計算例
4 測定によるMIMOアンテナの評価法
4.1 測定の流れ
4.2 アンテナの測定
4.3 伝搬測定.
5 おわりに
上記の講義内容は,若干変更することもございますのでご了承下さい.
日時
2025年10月3日(金)13:00~16:30
会場
機械振興会館およびオンラインのハイブリッド開催
(受講申し込みを頂いた方に詳細をご案内いたします)
受講定員
- 現地参加:30名
- オンライン:100名
受講料(ハンドアウトはPDFで配布いたします)
無料(一般・学生・会員・非会員を問いません)
(アフターコロナに向けた取り組みとして,多くの方々に受講いただけるよう,今年度は受講料を引き下げて無料にて実施いたします)
※会員とは,IEEEまたは電子情報通信学会の会員を指します.
※受講申込後のキャンセルはできません.
※申し込み受け付け後,事務局から受講受付番号をお送りします.
※非会員の方には,この機会に,IEEEおよび電子情報通信学会への入会をお勧めいたします.入会に関する情報は下記のURL をご参照ください.
IEEE入会案内:https://ieee-jp.org/kaiin/guide.html
電子情報通信学会入会案内: https://www.ieice.org/jpn/nyukai/index.html
受講申込み締切
2025年9月25日(木)
受講申し込み方法
下記申込みフォームよりお申し込み下さい.
Google Form 申込受付は終了しました
受講申込後1週間以内に事務局からの回答がない場合には,下記問い合わせ先へ申込受付確認の連絡をお願い致します.
また,上記申込みフォームがご使用になれない場合は下記の問合先までご連絡ください.
問合先
IEEE AP-S Tokyo Chapterワークショップ実行委員会
E-mail: aps_tc(a)ieee-jp.org
(迷惑メール防止のため,@を(a)にしています.)