IEEE AP-S Nagoya Chapter では,Prof. Bösch(Graz University of Technology (Austria))による講演会を以下の通り開催いたします. 会員・非会員問わず参加費は無料ですので,この機会に是非ご参加いただけますようお願いいたします. 開催日時:2025年5月9日(金)16:00~17:30 開催場所:名古屋工業大学 6号館11階 電気情報大会議室 講演者:Prof. Wolfgang BÖSCH (Faculty of Electrical and Information Engineering, Graz University of Technology (Austria)) 講演題目(英文):「The Future is Wireless: Technological Innovations in MW Front-Ends」 講演題目(和文):「未来はワイヤレス:MWフロントエンドにおける技術革新」(英語講演) 講演概要:スマートホームやスマートグリッド、ヘルスケア、自動運転、宇宙旅行など、2030年までに5,000億台のデバイスがインターネットに接続され、無線通信を行うようになると予想されています。世界の伝送データレートは依然として指数関数的に増加しています。安全で堅牢なデータ伝送を実現するには、限られたスペースに、消費電力を抑えつつ、より多くの送受信機能を搭載する必要があり、多くの場合、同一の通信デバイスに複数の無線機能が搭載されます。これは、動作周波数の向上、高集積化、そして全ての電子部品の小型化の必要性につながります。本講演では、まず5Gの応用分野と、それに伴う将来のマイクロ波フロントエンドデバイスにおける技術的課題について解説します。最適な半導体ミックスと市場成長予測について簡単に説明した後、今後の課題に対処するための新たなフロントエンド技術の例をいくつか紹介します。特に、受動部品のサイズと性能が重要な役割を果たします。個々の受動部品は、フィルタリング機能を内蔵したアンテナ(いわゆる「フィルテナ」)のように、複数の機能を同時に実行する必要があることがよくあります。革新的なアンテナとフィルタの設計例をいくつか紹介します。メタマテリアルの活用は、革新的な設計によってコンポーネントの複雑な機能をいかに実現できるかを示す好例です。しかしながら、新たな集積技術には、新たな特性評価および測定手法が求められます。誤差推定を可能にするキャリブレーションへの新たなアプローチについても簡単に解説します。最後に、最適化されたフロントエンドアンプ設計とGaNデバイスの埋め込みによる異種集積化の分野における具体的な事例を取り上げ、講演を締めくくります。 主催:IEEE AP-S Nagoya Chapter 協賛:IEEE MTT-S Nagoya Chapter 協賛:電影会(名古屋工業大学 電気系同窓会) 参加ご希望の方は,IEEE AP-S Nagoya Chapter役員までお知らせください.役員メールアドレスは(aps_nc(a)ieee-jp.org)です.(a)は@に置き換えてください.